レンジでだし巻きたまご?

By | 2019-02-23

先日LOFTなどに行きました際にキッチン用品を見ていると気になる商品を発見しました。

なんと「レンジでチンしてフタで押し込むことでだし巻きたまごが作れる」というではありませんか。

だし巻きたまごって美味しいですよね。ご飯のお供にもちょっとしたおつまみにもいけます。

けど作るのに結構手間がかかるし、意外とうまく作れないもんです。水分が多すぎて崩壊したりとか…

それがレンジで作れる?ですって?

これは言うなれば「座っているだけで日給1万円♪」みたいなことです。僕はマッハでレジに行きました。これは試さないと!

レンジで作るだし巻きたまご

「レンジで作るだし巻きたまご」 エビス株式会社 380円+税

こちらがその商品。 エビス株式会社から発売されている「レンジで作るだし巻きたまご」 380円+税 です。

パッケージの感想としては「なんか100均に売ってそうだな…」です。(実際に似た商品がダイソーにありました)

写真を見る感じでは結構それっぽいものが作れそうです。これは期待大です。

内容物

チンする用(左)と押す用(右)

内容物としてはタマゴを入れてチンする取っ手付きの器と、チンした後に上から押す用の器の二つです。どちらもプラっぽい材質です。

ちなみに 取っ手付きの器にも 押す用の方にも底にはギザギザの型があって、はさむ際にだし巻のギザギザが出来るということみたいです。

理屈は分かりましたが、これで本当にレンジでだし巻きなんてできるのだろうか?

僕はまだ半信半疑です。

調理手順

パッケージには「調理手順」と 「上手に作るポイント」の2つ が書かれています。

これらにのっとり、早速調理してみます。

1.本体に大さじ一杯(15cc)の水とたまご一個を入れ、よくかき混ぜます。

大さじ一杯の水とタマゴ

まずは水の計量です。計量カップを使用して大さじ一杯を用意、さらにタマゴを横に置きました。

「上手に作るポイント」の一つに「たまごをしっかり混ぜる」と書かれていますので、鬼の形相になりながら死ぬ気でタマゴを混ぜていきます。

混ぜられ尽くしたタマゴ

押し型フタをしないで電子レンジで加熱します。(500wで40秒)

そしてチンです。この際、裏面に「レンジの中央に置け」的なことが書いてあったので忠実に守ります。

レンジの中心って意外と正確に捉えられないですよね。でも美味しいだし巻きを作るためです。しっかり中央に置きました。

電子レンジから取り出し、顆粒だしの素小さじ1/3杯(約1g)を入れてよくかき混ぜ、押し型フタをしないで再度電子レンジで加熱します。

ビンタイプのほんだしは非常に便利

電子レンジから取り出して顆粒だしの素小さじ1/3杯(約1g)を入れてよくかき混ぜます。 まだ普通に液体ですね。 ここでも計量スプーンを用いて出来るだけ正確に計りました。

さて、ここに来てようやく初めての味付けを行ったのですが、調味料が顆粒だしの素小さじ1/3杯のみです。

個人的には濃いめが好み、かつ僕はいつもだし巻き卵には醤油を入れて焼くので正直「ほう?」と思いました。

が、ここは邪念を振り払い、手順通りにやってみました。すべては美味しいだし巻きを作るためです。

かき混ぜ終わったら追加のチンを40秒です。

押し型フタをゆっくり押して、フラップで固定し、一分間待ってできあがりです。※ヤケドに注意してください。

チン二回を経たタマゴ

はい、チンしました。中身はと言うと…モリモリに膨らんでおります。だし巻きタマゴ感は今のところありません。

この後押し型の容器を押し込んでいくのですが、ここでも「上手に作るポイント」にてコツが指摘されております。

「加熱直後、たまごが膨らんでいる間に押し型フタをする。」

悠長に写真とか撮ってる場合じゃなかった!

僕は急いで押し型フタを押し込みフラップをパチンとしようとしました。

押し込まれるタマゴ

しかしはまらない。この押し型フタとやら、結構ガッツリ押し込まないといけないようで、僕は必死でたまごを押しつぶしました。

水中カメラを水面から差して小魚を観察している人ってこんな感じなんだろうなとかよく分からないことを考えてしまいました。

ようやくフラップをフラップし、そこから一分間の待ちに入りました。

この容器底面はギザギザの半円形になっており、また押し型フタも同じ様になっているため、こうして圧迫してやることでそれっぽいかたちになるという寸法ですね。

完成

端がはみ出している

さて出来上がりました。若干端がはみ出していますが概ねキレイに出来たと思います。皿に出してみると…

中央に線が入っている

ちょっと中心部に線が入っていますが、まあよしとします。

断面が非常に滑らか

切ってみると断面は非常に滑らかです。自分で作るとこうはキレイに出来ませんので、ちょっと感動しました。なんかすごく美味しそうです…ジュル

タマゴ一個でだし巻き三つ分

お弁当に入っているであろうだし巻きたまごサイズに切ってみるとちょうど三つ分と言ったところでした。

まあタマゴ一個なんでそんなもんかなと思います。量的に少ないですが軽くつまむ程度なら悪くないかもしれません。

実食

さて、実食です。まずは何もつけずに食べてみました。

感想としては、「味うす!」です。

世のだし巻きたまごと、僕が思い描くだし巻きたまごの間には乖離があるであろうことはうっすら分かっていました。前述しましたが、僕は濃いめが好きなのです。

「だし巻き」と言えば、飲み屋とかで頼んだりしても醤油なりをつける前提ぐらいの味付けですしね。

しかしそれを加味して考えてもやはり薄い。醤油を垂らし再度食べてみましたが、なにかこう、味に奥行きが全くないというか…

とにかく、僕の好みの味ではありませんでした。

味付けを変えてみた

なので味付けを変えて再挑戦してみることにしたのですが、パッケージ裏面を見てみるとこんな注意書きがありました。

「顆粒だしの素、さとう以外の調味料を入れて加熱しないでください。」

なんだって!?!

と言うかだし巻きに砂糖入れるの?と思ってしまいましたが、まあそこは地域差とかもありますしね。

むしろ僕の希望としては醤油を入れたかったのですが、メーカーの想定としては入れてはいけないようです。そこが非常に困りました。

これは例えるならば、戦場に武器を持って行くなと言っているぐらいの暴挙です。

僕は迷いました。数秒迷った末に醤油を入れました。割と多めに入れました。武器だらけで行きました。

結果としては、醤油を入れても普通に作れました

そして食べてみると、先ほどとは違いかなり美味しかったです。

正直ここまで行けたらもはやガッツリめの味付けで行けるんじゃ?!

と思ったのがよくなかったようです。

次に作った際は醤油もりもり、だしモリモリで望みました。

結果としては、二回目の加熱が終わった際に変化に気付きました。

たまごの盛り上がりがさっきまでより低い!?

そんなことは問題ない!とばかりに押し型フタで押し込んでみると、ムニュッと固まっていない卵液が少し飛び出してきました。

たまごの固まり具合に影響が出たようです。

かなりの半熟具合

出来上がりとしては、味は上々ですが、若干火の通りがまばらで、生っぽいところがあるといった具合です。

予想としては、液体を結構足したので、本来であればチンの時間を長くすべきだったんだと思います。

※後に チン長めでやるとしっかり固まりました。

まとめ

「レンジで作るだし巻きたまご」 エビス株式会社 380円+税 でだし巻きを作ってみましたが、思っていたよりちゃんとだし巻が作れたという印象でした。

調理にかかる時間は正確に計測していませんが5分程度でできるのでかなりお手軽です。

味に関してもメーカー推奨の味付けだと薄いですが、工夫をすればかなり美味しいです。

ちょっとつまみたいなーというときに我が家でこれから大活躍になりそうです。

注意点としては、この調理器具で想定されている仕上がりに近いものを作るには、調味料(特に液体)と調理時間には気をつけなければならないようです。

特に何回か作っている際、半熟になるパターンに遭遇することが多かったのですが、押し型での押し込み時にあっつい卵液がピュッと飛び出してきて割と怖かったです。

タマゴの盛り上がりが弱いなと思ったら迷わず追加チンすることをお勧めします。逆にちょっと加熱しすぎたかなーと思ったときでもあまり味に変わりはなかったです。

最後に試していないですが、具入りを作る場合は更に注意が必要かと思われます。

パッケージには「加熱ムラが起きるので具材を入れないでください。」と書かれていますので、作られる際は自己責任で十分注意して挑んでください。

簡単・短時間で美味しいだし巻きタマゴが作れるこの商品、みなさんも試してみる価値ありかもですよ。

この記事が何か参考になれば幸いです。

それでは、また。