自分で作るマウスピースを作ってみた

By | 2018-11-14

「寝ている時の歯ぎしりが凄い」

そう言われるのには慣れたもんでして、僕は睡眠時にイビキ・歯ぎしり・寝言をすることが友人・親等により明らかにされています。

睡眠のエリート…僕はそういう類のエキスパートと言っても過言ではありません。絶対に違うけど

特に歯ぎしりが本当に凄いらしく、「キリキリ」とか可愛い音じゃなくて「ギリギリギギ」みたいな激しめのやつらしく、自分でもなんとかしないとやばい気がしてました。

歯ぎしりの対策としてはマウスピースが有用とかどっかで聞いたんですけど、歯医者さんに通院してあれやこれやして、割といい値段を払ってと…手軽じゃないんですよね。

そんな僕ですがこないだドラッグストアに行きました時に「自分で作るマウスピース」みたいな趣旨の商品を発見しました。

あ、これやと思いましたね。

それからしばらく「あれ(自分で作るマウスピース)どうなんだろう?」と考える日々が続きました。

通院の手間がないし、自分に合ったものが作れそうだし、なにより値段は大体1000円ぐらいでしたし安い気がします。

僕はドラッグストアに行く度に「あれ欲しいな、売ってるかな」と思うようになりました。そうあれ…えっと名前なんでしたっけか

自分で作るマウスパッド」でしたっけ?

ってそれはパソコンのマウスの下に敷くやつ!なんて自分に突っ込みながら気付けば一か月ほどが経ちました。

…僕はついに「買う」という決意を固めドラッグストアにいました。

食べるマウスパッド」を探して主に歯の関連とか睡眠関連のコーナーを物色していました。しかし、ありませんでした。

案外置いていないのです。意外とレアな存在だったようです。数件のドラッグストアを廻り、ついに発見しました。

自分で作るマウスピース=いびきマウスガード

やっと見つけました。「食べるマウスパッド」です。

そう、歯ぎしりの予防に歯に着けておくものを買いに来たはずなのに、いつの間にかパソコンの下に敷けて、食べることも出来るものみたいな名前のものを探しているではありませんか。

違います、「自分で食べるアイポッド」です。

…名前なんてなんでもいいのです。

実際の名前は「いびきマウスガード」というもので、株式会社東京企画販売という会社から販売されているものです。

セット内容

箱を開けるとこんなものが入っていました。この青いケースは後々保管用のケースになるのだそうで、こちらを開封していくと中にはこんなものが入っています。

内容物はと言うと左から

  1. ケース
  2. 温度計
  3. ハンドル
  4. マウスピース

となっています。温度計?と思いましたが、とにかくこれから作成に当たります。

ハンドルをマウスピースに差す

マウスピースの前面はこのようになっています。このマウスピースですが、完成すると上下の歯でかみ合わせて使うものになるようです。

よって前面には通気口があり、その穴を潰さないようにまずは付属のハンドルをこの穴に差していきます。

はい差しました。今回の作成手順としてはこの後お湯につけ、柔らかくなったものを噛んだりして成形していくようです。

70~80℃のお湯につける

約70~80℃のお湯につける作業に入ります。ここで一つ注意書きがありました。

温度が高すぎたり、長めに浸しすぎたりすると柔らかくなりすぎて(見た目もぐにゃっとなる状態)、つくりづらくなります。

なるほど、温度計がついていたのはそういうことですか。約70~80℃のお湯にマウスピースをつける前に「約70~80℃のお湯を作る」という作業があったんですね。

試しに蛇口から出せる最大出力でお湯を出してみました。

たったの50℃?うそつけ、前触ったらとんでもなく熱かったじゃないの。

などと駄々をこねても仕方ないので一旦ティファールで100℃のお湯を生成してそれを調整していくことにしました。

微調整を繰り返しようやく70℃ちょいのお湯ができたので、マウスピースをつけていきます。

この時点で結構時間が経ってました。

はい、20~30秒箸で沈めます。どことなく透明になってきた気がします。

さて、お箸でお湯から取り出し、水気を切って早速成形です。

手順としては

  1. 鏡の前でマウスピース上部のくぼみと上の歯の中心を合わせる
  2. 2-3回噛み合わせる
  3. 10秒噛んでおく

最終的に上の歯をマウスピース越しに指で押さえて歯と歯茎にフィットするようになるまでこの作業を何度か繰り返していきます。

ちょっと汚いですがこれで完成しました。

ちなみに口の中で違和感のある場合ははさみでカットしてください

と書かれていましたが、僕に言わせれば違和感しかないんですがその場合はどうしたらいいんでしょうか。

装着感=違和感MAX

割と時間がかかって完成したので「ウッヒョー」とでも喜びたいところですが、いざ装着してみると違和感(というか異物感)が凄いです。

説明文を見てみると

慣れるために一日一回装着したまま、10~20回位噛んでください。

とありました。

で、慣れたら睡眠時に使用してくださいね。ということなんですが、何回噛んでも慣れない!

とてもじゃないけどこれをつけたまま寝れたもんじゃないです。

箱にはこれ以上の情報がないのでなんとも言えませんが、もしかして作り方ミスったかな?と思いました。

なんにせよ、上下の歯で噛見合わせるタイプのマウスピースって人を選ぶんじゃないですかね。

なんですかね、これ着けるとマウスピースの厚みで口がちょっと開いた状態になるんですけど、それがもう違和感メガ盛りMAXで無理です。

この製品の難点

せっかく作りましたが、今回は導入見送りということで…。

なお今回作っていく中でちょっと難しいなと思った点があるので最後にそれだけ書き記しておきます。

お湯の温度調整が難しい

温度計を使って約70~80℃のお湯を作るという工程が結構難しいです。

沸かし立てのお湯に温度計を突っ込んで(浸して)おいて水を足していくのがポイントですかね。

更に言うなら水を足したあとかき混ぜた方がいいです。ちょいちょい足してかき混ぜて…って感じで割と神経を使います。

お湯がすぐ冷める

この商品は一回の噛み合わせではうまく型が取れないので、何度もお湯につけて噛むという作業が必要になってきます。

ですが何回もやっている間にお湯が冷めてくるんですね。

冷めたらまたお湯を沸かして、約70~80℃のお湯を作ってという流れが非常にもどかしくて面倒でした。

真空断熱タンブラー的なものを使用すればいいのかな?と思いましたが、実際のとこはどうなんでしょうね。

型が取りづらい

指示通り約70~80℃のお湯に20~30秒つけてやってるはずなのに、このマウスピースがまだ固いのか型は取りにくいといった印象でした。

この辺に関してはもしかしたらもっと熱いお湯でやるほうが良かったりするのかなと感じましたね。

更に、固いのもあって割と強く噛むのですが、その際、前歯だけ貫通してハンドルにカチカチ当たる現象が起こりました。

これは僕の前歯が長いのかも知れませんが、全体的に型は取りづらいと感じました。

どうなれば完成?

最終的に完成こそしたんですが、本当にこれでできたんだろうか?という疑問が完成後にもありました。

完成した後どうなれば完成なのかといった部分の説明が少し不親切に感じました。

まとめ

はい、いかがだったでしょうか。個人的にはいい線行ってたんですが、痒いところに手が届かない商品でした。

一つ収穫として「僕には上下の歯で挟み込むタイプのやつは合わない」ということが分かったのは大きい気がしますが、自分で作らせるにしては説明が不十分かつ不明瞭だったかなと感じました。

結果、僕の歯ぎしりの改善ははかれませんでしたが、せっかくなので上の歯だけに着けるタイプのやつも今度試してみようと思います。

この記事がこれから挑戦してみようかなという方の参考になれば幸いです。

それでは、今回はこの辺で!またお会いしましょう。

続き→自分で作るマウスピースに再挑戦した