自分で作るマウスピースに再挑戦した

By | 2020-03-24

以前自分で作るマウスピースを作ってみたという記事を書きましたが、なんだか使えないモノになってしまいました。

結果的に一度も使わずに捨ててしまう始末…

自分で作るマウスピースはやはりダメなのか?さっさと歯医者でたっかいの作れというのか?

いや、ちょっと待ってください。

前回の失敗の原因の一つに上下噛み合わせタイプのものを作ってしまったというのがあります。僕の思っているマウスピースとは上の歯にだけ被せるアレです。

つまりそもそものスタートを間違っていただけなのですよ。

ということで、買ってきました。自分で作るマウスピース 上の歯にだけ被せるverです。

今回は自分で作るマウスピースに再挑戦していきます。

結果を先に言うと、お手軽じゃない

先に結果を言っておきます。上手く作れました!

完成した写真を見ていただく限り、形がちょっといびつだなあとか言いたいことはあるかと思いますが一応成功しました。

ただし、ここに至るまでに約一時間の格闘がありまして。

端的に言うと「お手軽ではない」ということです。加えて、今回はパッケージにない手順を付け加えていますので参考になるかなと思う次第ではあります。

内容物

シャッと引き出してみるとそこにはケースがポンと一つだけビニール袋に入れられていました。

前回同じメーカーのを作ったので知っているのですが、実はこの中に本体と温度計が入っているという寸法ですね。

じゃあ、カパッと開けてと…

あれ、温度計がないですね。

温度計がないですね。

びっくりして二回言ってしまいました。

手順では温度指定があるのに、温度計はないんですか。

温度計はないんですか。

そうですか、まあ前回もぶっちゃけ後半全く使ってなかったのでいらないっちゃいらないんですけどね。

値段は大体同じなのになにか府に落ちぬと思いながらも作業を始めていきたいと思います。

やることは簡単

手順は箱の裏に書かれています。書いてあることは至って簡単で

1.温めて

2.形を作る

たったこれだけのことです。ハサミでどうこうとか書いてありますが、たぶん使うことはないでしょう。

ね、簡単でしょう。でもね、違うんですよ。

この通りにやるだけじゃ一生マウスピースは完成しないんですよ。

いや、正確には求めているマウスピースは出来ないということですね。

1.温めて噛んで押し付ける

さて早速作っていきましょう。

お湯を入れる器を探していたところ、ちょうどいいのが見つかったので今回はこれを使うことにしました。

ちなみにこの作り方は手順違反もしているので、自己責任でお願いいたします

1.お湯に浸ける

まず手順としては約70~80度のお湯を作ってそこに本体を20~30秒浸すとなっております。

ですが早速説明書無視で湧きたてのあっつあつを注ぎ込んでやりました。

なぜなら測る意味がないからです。

あっつあつのお湯につけてちょっと柔らかくなってきたら取り出す。これが正解です。

…僕の中の正解ですが。

2.歯にセットして嚙み合わせる

柔らかくなったら水気を切って少し冷ましてから歯にセットします。

この時まあまあ熱いので気を付けてください。逆に熱くなかったら形がうまく取れないので程よい感じでお願いします。

セットしたら噛み噛みします。2~3回噛んだらそのまま10秒ほどグッと噛んだままにします。

死ぬほど強く噛みすぎると貫通するかも知れないのですが、まあまあ強く噛みます。

ポイントとしては、この噛んだままの状態にしたら指を押し当てて歯に密着させていきます

説明書には、さも10秒経ってからやるかのように書いてありますが、10秒後の本体はもはや冷めてしまっていて上手く型どりできません

出してみて歯の型どりが甘いなと思ったら再度同じ手順を繰り返しますが、お湯はもっかい沸かした方がいいです。

ビックリするほどすぐに冷めます、お湯

ちょっと分かりづらいかもしれませんが、上の写真ぐらいの型が付いたらオッケイでしょう。

密着度を上げていく

はい、以上説明書の手順でしたー。ということで完成です。早かったですねー。

いやーもう…

嘘つくんじゃありません。

この状態で一回試しに着けてみます。

案の定ガバガバです。もうね、口開けたらポロって落ちるんですよ。こんなもんあれですよね。

最悪、睡眠中に飲み込んで窒息死もありますで!

まあそれはちょっと大げさかもしれないですが、いいですかよく聞いてください。

マウスピースってそうじゃないでしょう。

マウスピースってのは一回着けたら指でこうパコって取らないと取れないもんでしょう。

口開けたらポロって…そんなもんマウスピースじゃなくて、歯にのせピースじゃないですか。

食らいついて来いよ!こう自分からガシッて掴んで来いよ歯を!

「もう絶対離しません」ぐらい言ってみろよ。 指示待ってんじゃねえよ、能動的に掴みに来いよ!歯を!

と思うんですね。

なので、ここからは密着度を上げる作業に入っていきます。

1.温めて歯に被せてから挟み込む、箸で挟む

理論上は歯を挟みこむように変形させてやると密着度は上がるわけです。

ということで、まず温めた本体を歯に被せてから指で歯ごと挟み込んでみました。

するとどうでしょう。死ぬほど熱くてあまり長時間やってられませんでした。

なのである程度型が取れたら箸で間隔を狭める作戦にでました。

温めて、狭めて、冷えてきたら歯に被せてチェック

これを何回か繰り返しているとなんとあれだけガバガバだったマウスピース君が歯をホールドし始めたのです。

でもまだ不十分です。

2.奥歯の処理をする

奥歯のところがいまいちホールドしてこないんですよね。なので続いて奥歯の処理をしてみました。

やったこととしては主に内側部分に角度を付けてやりました

箸じゃやってられんのでとうとう手が出ましたが、これを繰り返していくと奥歯のホールド感が出ました。

ここでのポイントは、最初に着けた歯の型を保ったまま変形させていくということですね。

あまり長時間お湯に浸けずにある程度固い状態で作業することをおススメします。

3.前歯部分の裏を潰す

ここまで来たら後は微調整なのですが、前歯の裏側が開いていて気持ち悪いのでそこを潰していきます。

基本的に歯型が付いている範囲までなら潰しても大丈夫なので、割と思い切りよく押してやってください。

この工程でいよいよ完成しました。

完成(まとめ)

そして完成したものがこちらです。

最初のものと比べると圧倒的にU字になっています。かなりフィット感があるのでそう簡単には外れないでしょう。

この後一日何回か噛み合わせて慣れてください的なことが書いてありますが、まさにその通りですね。

しばらく口に入れていると異物感で軽いおえつがでました

さて、今回は前回の反省を生かして上手くできたようです。今後はこれを使ってみて使用感なんか書けたらなと思っております。

もし、自分で作るマウスピースを作ろうかなと思っている方、もしくは作ったけど上手く行かなかったという方の参考になれば幸いです。

では、これにて。