なぞなぞ(どんなお弁当だった?)の謎を解け

By | 2018-10-12

最近あんまり頭を使っていないな、とふと思ったわけです。あ、どうも

やっぱりたまには頭を使ってあげないとすぐにボケてしまうんじゃないかとか、頭の体操をすることで柔らか頭になれるんじゃないかとか、そんな思いがありまして「なぞなぞでも解くか」みたいな気持ちになったんですよ。あ、ついさっきの話なんですけどね。

で、早速検索してみて問題を見たんですよ。そしたら驚きましたね。

だって全くもって分からないんですよ。若干何言ってんのかすら分からないレベルですよ。一問目にしてお手上げですよ。

確かにちょっと背伸びして「上級」とか書かれているものを選んだのもまあ悪いんですけどね、とは言えですよ。

なぞなぞってお子さんにも親しみやすい種のものじゃないですか、妖怪ウォッチとか、ジャンルで言ったら完全そっちじゃないですか。

完全ソッチじゃないですか。妖怪ウォッチみたいに言うな。

なのに一大人たるこの僕が「何言ってるのかわからん」ってなるって、それってつまりは「シュークリームなのにクリーム入ってません」みたいなことと類似した何かな気がします。

そんなこんなでちょっと皆さんも見て下さいよ。

例の問題

問題文としてはこうです。

同じ小学校に通う、太郎君と花子さんは、運動会の日も、遠足の日も、音楽会の日も同じお弁当でした。さて、それはどんなお弁当だった?

Nazo2さんより引用

知るか!

この文章からなにが分かるというのですか。太郎と花子が何食ってようと放っておいてやれよ!見せもんじゃないんですよ。

というのが正直なところなのですが、このまま引き下がるのも悔しいのでいろいろ考察していこうと思います。

同じ小学校に通う、太郎君と花子さん

まず目に留まるのはこちらのフレーズですね。まず登場人物は太郎君と花子さんの二人です。そして同じ小学校に通う小学生のようです。

ここまでの情報を整理すると

  • 太郎は男子小学生
  • 花子は女子小学生
  • 同じ小学校に通っているが、交友関係の有無については触れていない
  • 話者が二名に敬称を用いている
  • 詳しい年齢については触れられていない

現時点で分かるのはこれだけです。登場人物のスペックと話者についてのことがわかりましたね。

もう少し進んでみましょう。

運動会の日も、遠足の日も、音楽会の日も

ここですね、運動会も遠足も音楽会も秋に行われがちということから、秋の出来事であることが推測できるわけです。

この文面から分かることは

  • についての文章である
  • 話者は三つの行事全てにおいて二人の弁当を把握している

この時僕はピンと来ました。一つ謎がとけたのでした。

話者は先生である可能性が高い

二人に対して敬称をつけ、尚且つお弁当の内容を三つの行事で把握している。ほぼ間違いないでしょう。

この文章の話者は先生である可能性が非常に高いのです。さらに言えば子供たちと常に密接な距離を保てることから考えれば担任である可能性も高いといえます。

しかしそうなると一つ謎が残ります。担任であるならば冒頭の「同じ小学校に通う」という言い回しに違和感を感じませんか?

なにかこう、よそよそしいといいますか自分の身の上を隠して話したがっているような

話者は先生という身分を隠さなければいけない状況にある

こう考えれば筋は通ります。なぜかは現時点では分かりませんが先生であることがバレるとまずい状況なのは間違いないでしょう。

この場合、本筋である「お弁当」の正体についても推測することができますね。

先生が身分を隠してまで明らかにしようとするほど「やばいもの」である可能性が高いです。

さて、それはどんなお弁当だった?

最後にこの部分について見ていきましょう。これまで小学生相手に敬称を付け、敬語で話していた話者(担任の先生)がここに来てフランクな表情を見せます。

なにせタメ口です。

文末に来てついに先生は「さて、」と一旦口を整えた後、核心について問うのです。

ポイントとしては

  • タメ口である
  • 「それは」と明確に単数のものに対しての指示をしている

ミソはやはり「それは」という部分でしょう。「それ」は単数を指す指示語ですので、お弁当が単数であることがここで明らかになります。

つまり、太郎と花子が食べたお弁当は「同一のお弁当」だと分かるわけです。

同一のお弁当=二人で一つを分け合った

こう捉えることができます。

つまりこのなぞなぞで問われる「運動会の日も、遠足の日も、音楽会の日も同じだったお弁当」は二人で分け合ったのだから同じお弁当で当然なのです。

問題は「何が入っていたか」の方なのです。

先生のタメ口がその謎のヒントになりました。

タメ口は安心した証拠

ここにきて急にタメ口になったのは安心の表れと推測できます。

言いたいことを言い終わったが故に最後の最後でフランクな一面をうっかり覗かせてしまったのでしょう。つまりここから分かることは「既に答えに繋がるキーワードが出ている」ということです。

直前の言葉に注目してみましょう。一つ違和感がありますね。

「さて、」がお弁当の正体

明らかにこの「さて、」の部分がおかしいと思いませんか?なぜならそもそもこの一語は文章の構成に貢献していないんですよね。

あってもなくても良い、それどころか違和感さえ植え付けるといった印象ですね。例えばこの「さて、」を抜いてみてもやはり文章は成立します。

明らかに異質な語…先生が伝えたかったのはこれです。「さて、」こそがお弁当の正体だったのです。

しかしそのままでは決して食べ物らしい語感ではないですね。ここで今一度回収されていない伏線を整理してみましょう。

  • 交友関係の有無については触れていない
  • についての文章である

この二つです。太郎君と花子さんについての交友関係については結局触れられませんでしたが、近しい関係であることが考えられます。

お弁当も二人で一つということから考えるに、兄弟の関係にあるのではないかと推測できます。

そして兄弟で一つなのですからお弁当は二人で食べることが出来るものであるはずです。

わざわざ季節が秋であることを示唆したのですからそれは旬のものでしょう。

そこにさらに担任の先生がわざわざ身の上を隠してまで告発してきたことから、なにか後ろ暗いものである可能性が高いと思われます。

なおかつ「さて、」を絡ませると…

ついに答えが分かりました。

サンマ

答えはサンマです。一応解説をしておきましょうか。

「さて、」とはつまりは英語の「sate」のことです。十二分に満足させるという意味のこの単語に「、」つまり「読点」を付け加えることで更なる意味を付加しているのです。

どういうことかと言いますと、「当店は(あなたを)十二分に満足させますよ」という意味になるわけです。

そこに加えて「旬のもの」でお弁当に入っていると「後ろ暗いもの」で「二人でかぶりつける」。

これらの要素を満たすもの…

つまりサンマです

旬のもので満足させるって言ってるわけですから、それはもうサンマです。サンマ以外の何物でもないです。

更にお弁当にサンマだけ一尾が入ってたらなんか家庭に後ろ暗さを感じますよね。だからサンマです。サンマでしかありえない。

先生(話者)はイベントの度にサンマをお弁当に持ってくる兄弟を見てこう思ったでしょう、

うわ、なんか後ろ暗い。なんとかしたいけどPTAとか昨今うるさいしなあ。正体を隠してなぞなぞにしよう。そうしよう」と

その時考えたなぞなぞがこの問題なんです。

まとめ

最初はこんなん解けるかって思っていましたが、じっくり考察することで無事答えを導き出せましたね。

何事もしっかりと取り組めば結果はついてくるんだなと実感することが出来ました。頭の体操にもなりましたし。

みなさんもなぞなぞで頭の体操、いかがでしょうか?

またお会いしましょう。

※この記事で導き出された答えはあくまで推測です。本当の答えはサンドイッチ(三度一致)です。