普段生活しているとよく聞く「有機○○」ってあるじゃないですか。実は僕あれよく分かってないんですよね。
試しにググってみるとWikipediaのページが出てくるんですが、こう書いてあります。
有機化合物(ゆうきかごうぶつ、英: organic compound)は、炭素を含む化合物の大部分をさす[1][2]。炭素原子が共有結合で結びついた骨格を持ち、分子間力によって集まることで液体や固体となっているため、沸点・融点が低いものが多い。
炭素が含まれていればそれは有機物って言うんですかね。それじゃあ有機ELディスプレーって「炭素が含まれたディスプレー」で有機栽培は「炭素を使った栽培法」でゆうきまさみ(漫画家)は「炭素を含んだまさみ」ということなんですかね。
そう考えると恐らく違うんですよね。有機物って一体何なんでしょう?
炭素を含むものが有機物?
【中1理科】3分でわかる!有機物と無機物の違いというページがあったのでそれを元に有機物とは何なのか見ていきましょう。
炭素を含む物質を「有機物」、炭素を含まない有機物ではない物質を「無機物」ってよんでるんだ。
つまりはやはり、炭素を含んでいると有機物となるわけです。しかしながら
たとえば、砂糖とかジャガイモのデンプンとかが有機物だ。
こいつらはみんな炭素を含んだ物質なんだ。
だがしかし、大人の都合もあってか、
二酸化炭素、炭素、一酸化炭素は炭素を含んでるんだけど、有機物には分類されない
っていうことに注意してね。
とも書かれています。「気体はノーカンな!」ってことですかね。
ちなみに有機物と無機物の見分け方としては
もし、ある物質を加熱したら、
炎を出して燃えて、二酸化炭素ができたらそいつは有機物だ。
ということらしいです。炭素を含むから二酸化炭素がでるわけですね。
有機栽培(有機農業)
じゃあ有機栽培(有機農業)は炭素を使った栽培法なのか?というとどうやら違うようです。
自然農法ともいう。近代農業が化学肥料と農薬を武器に省力型農法によって推進されているのに対し,土壌中の腐植などの有機物を栄養に作物をつくる本来の農業のあり方をいう。
どうやら、農作物を科学的なものに頼らず、自然由来のもので作ることのようです。
有機ELディスプレー
有機ELについてはこのように書かれています。
有機化合物に電圧を加えると、熱をほとんど出さずに発光する現象のこと。
こちらは有機化合物=炭素を含んだものを使用しているので、有機ELディスプレーは炭素を含んだディスプレーで正しいようです。
英語で言う有機物=organic matter
二つが示す「有機」という言葉には違いがあると思いませんか?
「有機農業」の「有機」は意味合い的に「生物由来」のようなニュアンスで使われていますが「有機EL」は「炭素を含む物質」としての「有機」です。
一度視点を変えて、「有機物」を英訳してみました。その結果、有機物は英語で「organic matter」ということが分かりました。
ちなみにorganicは
有機体の、有機の、化学肥料を用いないで育てた、有機肥料を用いた、器官の、臓器の、器質性の、有機的な、組織的な、系統的な
といった意味です。
英語で見てみると分かりましたが、意味としては
- 有機体の(炭素を含んだ)
- 有機肥料を用いた
- 器官の、臓器の、器質性の
といった感じですが、3に注目です。これはつまり「生物的な」といったような意味合いも含んでいるように感じます。
対義語である「inorganic」についても見てみると
生活機能のない、(動植物以外の)無生物の、有機的でない、有機的組織を欠いた、無機の、無機性の
このように「無生物の」と書かれています。逆に言えば「organic」には「生物の」という意味合いがあるとも取れますね。
以上のことから有機物とは「炭素を含んだ物質or生物的なもの」という意味で捉えていいでしょう。
どちらを意味しているかは調べてみないと分からないですが、このどちらかを意味しています。
まとめ
いかがだったでしょうか?有機物とはなんなのか?調べるまで曖昧な感じでしたが、まあ思った通りっちゃ思った通りでした。
有機物とは「炭素を含んだ物質or生物的なもの」のようです。
あ、ゆうきまさみは人なので「生物的なもの」で間違いありませんね。
ちなみにゆうきまさみ氏の名作と言えば『鉄腕バーディ』ですが、個人的に漫画版の『機動警察パトレイバー』も大好きです。
妙にリアルな設定がたまらないです。おすすめしときます!
今回はここまでです。最後まで読んでいただきありがとうございました。またお会いしましょう。